WWFムービー・アワード2011

去年に引き続き、大好きな「MTVムービー・アワード」をパク、いや、オマージュを捧げて、『WWFムービー・アワード』を勝手に発表したいとおもいます。ちなみに長谷川町蔵先生(http://machizo3000.blogspot.com/)のパク、いやオマージュにもなっていますが。すいません。WWFは、わくわくフェアの略です。


【撮影賞】
WINNER⇒ロジャー・ディーキンス(「トゥルー・グリット」)

ジェフ・クローネンウェス(「ソーシャル・ネットワーク」)
アンドリュー・レスニー(「猿の惑星 創世記」)
ベン・セレシン(「アンストッパブル」)
クリストファー・ドイル(「海洋天堂」)
トゥルー・グリット」は、屋内撮影、日中ロケ、幻想的なナイトシーン、どれも良かったですね。「海洋天堂」の水中撮影、「アンストッパブル」の引き絵のダイナミズムと、カメラが動き回る車内シーンの組み合わせも面白かったです。


美術賞
WINNER⇒「ファンタスティックMr.Fox

イリュージョニスト
しあわせの雨傘
ミケランジェロの暗号」
スプライス
去年の「コラライン」もそうですが、ミニチュアのガジェットが好きすぎました。かわいい。


【ベスト・ファイト賞】
WINNER⇒「イップマン 葉問」ドニー・イェンVSサモ・ハン・キンポー

猿の惑星 創世記」ゴールデンゲートブリッジ
シリアスマン」オープニングシークエンス
「ザ・ファイター」ラストファイト
「エンジェル・ウォーズ」列車戦
一番燃えたアクションシーン。しかしそれが中盤にあるところがちょっと惜しいですけどね。


【悪役賞】
WINNER⇒でんでん(「冷たい熱帯魚」)

ゲオルク・フリードリヒ(「ミケランジェロの暗号」)
ディーター・ラーザー(「ムカデ人間」)
ケヴィン・ベーコン(「Xメン ファースト・ジェネレーション」「スーパー」)
メリッサ・レオ(「ザ・ファイター」)
今年はでんでんさんのオモシロ怖い殺人鬼に尽きます。「シアワセになりたーい」。ゲオルク・フリードリヒさんの周りに流されるくせに、結局は自分さえよければいいという安っぽさも印象深いです。無自覚というのもまた悪なんだ。


【助演男優】
WINNER⇒クリスチャン・ベール(「ザ・ファイター」)

ロバート・キャプロン(「グレックのダメ日記」)
ジョナ・ヒル(「マネーボール」「僕の大切な人とそのクソガキ」)
モーリッツ・ブライプトロイ(「ソウル・キッチン」)
ファブリス・ルキーニ(「しあわせの雨傘」)
髪を抜き減量もする、もうようやるわっていうベールの存在感。ロバート・キャプロン君のデブでKYなのに最高にキュートいうキャラクターも良かったです。


【助演女優】
WINNER⇒ジュリアン・ムーア(「キッズ・オールライト」「ラブ・アゲイン」「クロエ」)

ヴェラ・ファーミガ(「ミッション:8ミニッツ」)
キャスリン・キーナー(「お家をさがそう」)
ヘレナ・ボナム=カーター(「英国王のスピーチ」)
ブライス・ダラス・ハワード(「50/50」「ヒアアフター」)
ジュリアン・ムーアが画面に出てるときの安心感すごい。


【主演男優】
WINNER⇒マイケル・ファズビンダー(「Xメン ファースト・ジェネレーション」)

ライアン・ゴズリング(「ブルーバレンタイン」)
ジェシー・アイゼンバーグ(「ソーシャル・ネットワーク」)
トム・クルーズ(「ミッション:インポシブル/ゴーストプロトコル」)
ジェームズ・フランコ(「127時間」)
アンテナ動くシーン最高!マイケルは「Xメン」で今後オファーが増えること確実の存在感ですよね。


【主演女優】
WINNER⇒ナタリー・ポートマン(「ブラック・スワン」)

ミシェル・ウィリアムズ(「ブルーバレンタイン」)
レイチェル・ワイズ(「アレクサンドリア」)
シャルロット・ゲンズブール(「アンチクライスト」)
アネット・ベニング(「キッズ・オールライト」)
見てるこちらの胃がキリキリしそうなストレスフルな役ばかりを候補に残ってしまったような気もしますが、ナタリーがいちばんキリキリしました。


【長編アニメ】
WINNER⇒「メアリー&マックス
ファンタスティックMr.Fox
塔の上のラプンツェル
イリュージョニスト
この4本はどれも本当におすすめです。


【邦画賞】
WINNER⇒「電人ザボーガー

冷たい熱帯魚
富江アンリミテッド」
「奇跡」
その街のこども 劇場版」
電人ザボーガー」は、前半部のおもしろさが最高。主人公が現実離れした暑苦しさなのになんでこんなにおもしろいんだ。井口昇監督は、十代の女子の絶望を掬い上げた「富江アンリミテッド」も素晴らしく、邦画ではいま一番乗ってる監督だと思います、わたし的に。


編集賞
WINNER⇒「ソーシャル・ネットワーク

コンテイジョン
ゴーストライター
「灼熱の魂」
「127時間」
ソーシャル・ネットワーク」と「コンテイジョン」のタイトなカットつなぎでみせていくスリル感が良かったです。普通はカットしそうな無駄なところもじっくりとみせて、ユアンマクレガーに寄り添う「ゴーストライター」も逆に新鮮でした。


【特殊効果賞】
WINNER⇒「猿の惑星 創世記」

トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」
ワイルドスピード MEGA MAX
スプライス
ミッション:8ミニッツ
猿の惑星」は、「ジュラシックパーク」以来のCGトピック作だったんじゃないでしょうか。キャプチャーが上手く行き過ぎててビックリ。


脚本賞
WINNER⇒ダン・フォーゲルマン(「ラブ・アゲイン」)

デレク・シアンフランセ、ジョーイ・カーティス、カミーユ・ドラヴィーニュ(「ブルーバレンタイン」)
アーロン・ソーキン(「ソーシャル・ネットワーク」)
ベン・リプリー(「ミッション:8ミニッツ」)
ポール・ヘンゲ(「ミケランジェロの暗号」)
無駄なくストーリーも転がしつつ、笑えるセリフ回しの妙。職人技がバッチリ決まるとウェルメイドコメディってこんなにも面白いという「ラブ・アゲイン」。ダン・フォーゲルマンは、「塔の上のラプンツェル」の脚本も手がけていて、こちらも素晴らしいです。両方とも鑑賞感が心地良い作品です。


【監督賞】
WINNER⇒デヴィッド・フィンチャー(「ソーシャル・ネットワーク」)
デレク・シアンフランセ(「ブルーバレンタイン」)
ジョエル・コーエンイーサン・コーエン(「シリアスマン」)
ダーレン・アロノフスキー(「ブラック・スワン」)
アレハンドロ・アメナーバル(「アレクサンドリア」)
恐ろしく凝り性でありつつも、物凄い情報量をコントロールし、広い視野で全体を見る事もできるフィンチャーのレベル高すぎる。


【作品賞】
WINNER⇒「メアリー&マックス

ブルーバレンタイン
ラブ・アゲイン
ソーシャル・ネットワーク
シリアスマン
孤独な女の子と老人が文通をする、というシンプルな成り立ちの中でみえてくる深いメッセージに涙。クレイアニメのキャラクターのブサイクっぷり、でもどこかキュートという絶妙な造形具合も必然であり、テーマに合っていると思いました。おすすめです。
明日はベスト10をやってみます。