WWFムービー・アワード2010
あけましておめでとうございます!
昨年は80本近く新作を観ることが出来たので(映画ファンとしては少ないですが…)、大好きな「MTVムービー・アワード」をパク、いや、オマージュを捧げて、『WWFムービー・アワード』を勝手に発表したいとおもいます。これをすると必然的に長谷川先生(http://machizo3000.blogspot.com/)のパク、いやオマージュにもなりますが。すいません。WWFは、わくわくフェアの略です。(youtubeのURLは予告篇のリンクを貼っています。)
【撮影賞】
WINNER⇒「インセプション」
http://www.youtube.com/watch?v=ZfDm3s_IcqM
「第9地区」
「インビクタス/負けざる者たち」
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
「ハート・ロッカー」
「鏡向かい合わせ」を見せるとか(カメラを後で消し込むのか!?)撮影アイデアの面白さでも印象に残りました。
【美術賞】
WINNER⇒「コララインとボタンの魔女」
「(500)日のサマー」
「ぼくのエリ 200歳の少女」
「月に囚われた男」
「インセプション」
主人公の家と、家前という狭い世界の話ですが、ガジェットが好きすぎて悶絶しまくりました。かわいい。
【衣裳】
WINNER⇒「(500)日のサマー」
http://www.youtube.com/watch?v=PsD0NpFSADM
「ぼくのエリ 200歳の少女」
「17歳の肖像」
「瞳の奥の秘密」
「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」
もう単純に好みだけなんですが、トム君の衣裳がよかった。ワイシャツ、ベスト、ネクタイは今年のわたしのユニフォームになりました。サマーは現れませんでしたが。
【ベスト・ファイト賞】
WINNER⇒「キック・アス」ヒット・ガールの殴り込みシーン全て
http://www.youtube.com/watch?v=Kbpz9opC_OQ
「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」夜の森の銃撃戦
「ぼくのエリ 200歳の少女」プールでの襲撃
「第9地区」パワーローダー
「十三人の刺客」みなごろし!
どのシーンも燃えたのですが、ヒットガールちゃんの撮影、編集、音楽のチョイス技はほれぼれしました。空中リロードをスローで見せてからのシューティングの流れはほんとカッコイイですよね。
【悪役賞】
WINNER⇒稲垣吾郎(「十三人の刺客」)
http://www.youtube.com/watch?v=u_ILO2RWhEw
モニーク(「プレシャス」)
ロッツォ(「トイストーリー3」)
マーク・ストロング(「キック・アス」)
ロバート・デ・ニーロ(「マチェーテ」)
演技自体は、吾郎さんの育ちのよいというか、あまり世間に揉まれてない感じ(失礼)をキープしているように感じましたが、それ故にやってることのエグさとの剥離が逆に恐ろしいのだとおもいました。この映画観てからは、普通に吾郎さんをテレビで見かけても、いきなり恐ろしいことをしだすんじゃないかとドキドキするようになってしまいました。
【助演男優】
WINNER⇒ザック・ガリフィアナキス(「ハング・オーバー!」)
http://www.youtube.com/watch?v=wD15AXf-Nno
ジョセフ・ゴードン・レヴィット(「インセプション」)
ニコラス・ケイジ(「キック・アス」)
稲垣吾郎(「十三人の刺客」)
ジェームス・フランコ(「スモーキング・ハイ」)
『ハング・オーバー!』ザック・ガリフィアナキスさん(ヒゲモジャの人)のインパクトは凄かったです。あのすんごいKYで、面倒くさい感じ。ジャック・ブラックの登場を彷彿とさせる、というかジャックを超えるちょー迷惑!な鼻つまみ感が逆にクセになりそう。
「スモーキング・ハイ」でジェームス・フランコが演じた、おばあちゃん子のドラッグ・ディーラーは、そのスラッカーぶりが激キュートで萌えます。一気にフランコ・ファンになりました。
【助演女優】
WINNER⇒ジュリエット・ルイス(「ローラーガールズ・ダイアリー」)
クロエ・モレッツ(「キック・アス」「(500)日のサマー」)
アナ・ケンドリック(「マイレージ、マイライフ」)
池脇千鶴(「パーマネント野ばら」)
オリヴィア・ウイリアムズ(「17歳の肖像」)
未だにとがってるけど、それなりに歳を重ねて苦労をしてきた今回の役と、ジュリエット・ルイス本人のキャラクターがぴったりはまって役に説得力が出たとおもいます。
「パーマネント野ばら」の池脇千鶴さんは、男運のない役を演じているのですが、しまりのない体型のちょっと肉感的な感じとか、センスの微妙に悪い衣裳とか、いつもダメ男を引き寄せてしまうディティールが凝っていて、ちょっと必見です。
【主演男優】
WINNER⇒モーガン・フリーマン(「インビクタス/負けざるものたち」)
ヴァンサン・ランドン(「すべて彼女のために」「君を想って海をゆく」)
シャールト・コプリー(「第9地区」)
ニコラス・ケイジ(「バッド・ルーテナント」)
サム・ロックウェル(「月に囚われた男」)
企業はいますぐモーガン・フリーマンを、会社のスポークスマンとして獲得しにかかるべきだとおもいます。彼には何言われてもすごく大事なことを言われている気になりますね。モーガンの説得力の凄さは今に始まったことではありませんが、今回はそれがピークに達していたようにおもいます。
【主演女優】
WINNER⇒キム・セロン(「冬の小鳥」)
http://www.youtube.com/watch?v=VzGCCBYMHQ4
ズーイー・デシャネル(「(500)日のサマー」)
エレン・ペイジ(「ローラーガールズ・ダイアリー」)
キャリー・マリガン(「十七歳の肖像」)
エヴァン・レイチェル・ウッド(「人生万歳」)
年端のいかない少女がつらい現実をきちんと理解し、未来を選びとっていく姿のなんと美しいこと。キム・セロンは、演技ができる子役のいやらしさもなく、自然に難役を演じている。しかも父といる時の幸せな表情のキュートさといったらない。こんな子がいるんだという驚き。
【長編アニメ】
WINNER⇒「コララインとボタンの魔女」
http://www.youtube.com/watch?v=Ol2QCt5NG84
「トイストーリー3」
「ヒックとドラゴン」
「プリンセスと魔法のキス」
「カラフル」
ひたすらクオリティを追求した完成品、「トイストーリー3」のパーフェクトっぷりはすごいけれど、やっぱりマニファクチュアな匂いが残る「コラライン」の愛らしさに。
【邦画賞】
WINNER⇒「さんかく」
http://www.youtube.com/watch?v=G50v2D4Wid0
「十三人の刺客」
「ヒーローショー」
「川の底からこんにちわ」
「SR2 サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー傷だらけのライム」
予告篇から全く想像のつかない展開の部分がおもしろい「さんかく」は掘り出し物。3人ともどこか変。でもその変具合は僕たちにもじゅうぶん混じっている。むしろ鏡をみているようでしたよ。
【脚本賞】
WINNER⇒マイケル・アーント(「トイ・ストーリー3」)
http://www.youtube.com/watch?v=ounWggot3-0
ニール・ブロムカンプ&テリー・タッチェル(「第9地区」)
ジョン・ルーカス&スコット・ムーア(「ハング・オーバー!」)
ジェイソン・ライトマン&シェルドン・ターナー(「マイレージ、マイライフ」)
スコット・ノイスタッター&マイケル・H・ウェバー(「(500)日のサマー」)
すばらしい脚本のお手本ってこういうことじゃないのっていう。
【監督賞】
WINNER⇒クリント・イーストウッド(「インビクタス/負けざる者たち」)
http://www.youtube.com/watch?v=lZ1pPjZpPdw
ニール・ブロムカンプ(「第9地区」)
ドリュー・バリモア(「ローラーガールズ・ダイアリー」)
井筒和幸(「ヒーローショー」)
ジェイソン・ライトマン(「マイレージ、マイライフ」)
イーストウッドさんは、もうどう撮っても名作にできてしまう余裕を感じます。もう見えてるゴールがはなっから違うんでしょうね。
井筒監督はちょっとした味付け、ディティールを加えることで、そのキャラクターが生き生きすることを熟知しているのだとおもいます。余計なところで女の子の肩に手を回す感じとか。でもその「ちょっと」を盛り込めるかどうかの差はでかい。
【作品賞】
WINNER⇒「ローラーガールズ・ダイアリー」
「冬の小鳥」
「第9地区」
「コララインとボタンの魔女」
「(500)日のサマー」
ドリュー・バリモアさんは長年のファンでもありますが、初監督作「ローラーガールズダイアリー」は本当に素晴らしかった。敢えていま少女の成長譚を丁寧につくること。「少女の背中を押してあげたいんだ」というドリューさんの心意気が表現されていて、実にあっぱれだとおもいました。 新しいことに飛び込んでいく主人公のドキドキ感は、かつてわたしたちが感じたものであるし、少女たちも十分共感できるものだとおもいます。ユニフォームのグリーンのトーンもすごく良くて、映像のルックの良さも好印象でした。
エレン・ペイジさんのドヤ顔です。おめでとうございます。