2012年上半期のアイドルポップス20曲

 昨年にアイドルにいきなりハマってから、今年も引き続きアイドルポップスを聴いています。飽きずに聴けているのは、アイドルポップスがロックンロールや歌謡曲同様に、様々なジャンルの音楽を取り込んで成立しているからというところがありますね。キュートな女の子が、ラップやディスコやシティポップなど幅広いジャンルをベースにしたポップスを歌っている。アイドルポップスはひとつじゃない。仮に「アイドル」という先入観を外して聴いてみても、実はもっとたくさんの人が楽しめる音楽ジャンルなんじゃないかと思っています。
以下は今年の上半期に良い!と思った20曲です。(今年の曲じゃないものも混じっていますが…)


20. ひめキュンフルーツ缶『恋が止まらない』
http://www.youtube.com/watch?v=YQELclSX7eQ
19. 指原莉乃『それでも好きだよ』
http://www.youtube.com/watch?v=XOevfPVGOFM&ob=av2n
18. スマイレージ『黄色い自転車とサンドウィッチ』
http://www.youtube.com/watch?v=B_bUyLHJt3o
17. RYUTist『ラリリレル』
http://www.youtube.com/watch?v=nywRoQRKbxI
16. ももいろクローバーZ(ももたまい)『シングルベッドはせまいのです』
http://www.youtube.com/watch?v=4kHMxber16A
15. Tomato n' Pine『そして寝る間もなくソリチュード』
http://www.youtube.com/watch?v=2BMNH2TNw88
14. モーニング娘。One・Two・Three
http://www.youtube.com/watch?v=z2VLNZYyAaE&ob=av2e
13. Twinklestarsさくら学院 バトン部)『ラピカム』
12. 東京女子流『Sparkle』
http://www.youtube.com/watch?v=EedtLSSZDDY
11. ももいろクローバーZみてみて☆こっちっち
http://www.youtube.com/watch?v=hCLeyQoxwK8


10.テクプリ『ティディベアとパスワード』

いま一番「渋谷系」的な音楽を引き継いでるのが、仙台のこのグループじゃないでしょうか。王道のパパパコーラスが頭に残ります。この曲は2009年の曲ですが、今年に発売された「EARLY BEST」ではじめて聴いてぶっ飛びました。他の曲もすごく良かったです。


9.バニラビーンズ『チョコミントフレーバータイム』

セカンドアルバム以降のバニビは、音楽的にはスウェデニッシュ・ポップの「北欧路線」というのは、もうほとんどやってないですよね。プロデューサーの趣味か意向か、70年代の懐古的なポップス路線がベースになったと感じています。(「?」のストーンズライクなギターとか、「Sodermalm」のストリングスアレンジの感じとか。)今作もロックパイルの「ハート」がベースになった、すごくいいポップナンバーだと思います。この路線でやってるアイドルも少ないように思うし、こんな感じで進んでくれると個人的には嬉しいです。


8.LinQ『夏Magic』

LinQのファーストアルバムも充実作ですけど、個人的にはこの曲が一番好きです。爽やかだけどちょっとセンチメンタルなソウルナンバー。夏に海に行った帰りに、カーラジオからこんな曲が流れてきたらたまらない気持ちになると思うので、FM局のDJの方はパワープレイをお願いします。


7.BiS『KFC』
BiSさんはエモい曲とか、「IDOL」みたいなハードな曲も素晴らしいですが、個人的には叙情的なこの曲を良く聞きました(去年の末に出た曲ですけど)。ピアノ、オルガン、ホーン、ウッドベースが音数少なく響いて、アイドルポップスはこういう曲をやってもいいんだなという幅を持たせてくれたように感じました。BiSさんはガッツのある曲をやっても、倦怠感やどこか切なさをまとっている気がして、この曲はそれが端的に現れたように思いました。


6.Negicco『あなたとPop With You!』

Negiccoさんは、Perfume的なエレクトリックナンバーと、ソウルテイストが少し入ったポップナンバーをメインにしているグループですが、これは後者ラインの曲。コード進行とメロディラインの気持ちよさが好きです。メンバーのtwitterではネガティヴ思考が丸出しになってて気の毒に思うこともありますが、ライブでの多幸感は本当に素晴らしくてもっと広く聞かれるといいなといつも思います。カップリングの「トキメクMERMAID」もすごくいい曲でした。


5.Tengal 6『bye bye』
ライムベリーの押し出しの強さと比べると、tengal 6さんは6人とも割と声が細いけれど、「bye bye」のような少しセンチなナンバーをやると、その声の細さがすごいハマると思いました。個人的にはスチャダラ「彼方からの手紙」以来、胸がきゅっとしたラップナンバーです。


4.私立恵比寿中学仮契約のシンデレラ

エビ中らしい情報量の多さと、アイドルポップスの王道感がうまくコンパクトにおさまった名曲だと思います。サビのメロディの楽しさすごい。あと途中ワルツになるアレンジも好きです。


3.ももいろクローバーZ佐々木彩夏)『あーりんは反抗期』

アイドルは、彼女たち自身と、彼女たちを支えるクリエイティブのチームプレイで成立してるものですが、これはそのチームプレイが本当にうまく行っている曲だなと思います。箱入り娘としてのあーりんのキャラをこんな風に引き出してしまう前山田さんの才。シンガーソングライターだってこんなにまっすぐには自分の感情は歌わないのでは。そして最高に楽しく、最高にくだらない。


2.さくら学院『FRIENDS』

さくら学院の合唱スタイルのキレイなボーカルと、まっすぐな歌詞、メロディの美しさ。最高のJ-POPだと思います。校外学習をしてるだけのPVも素晴らしく、見るだけで心洗われます。


1.東京女子流『大切な言葉』

モータウンベースのアイドルポップスはある意味王道だと思いますが、よく出来た「ありきたり」に終わらせない、女子流チームの意識の高さは本当にすごいなと感じます。作り込まれたアレンジや、サビメロの繰り出し方のうまさ、そして女子流メンバーの澄んだ声と、楽しいダンス。大人びたナンバーよりも、このくらい「FUN」がある方が好きです。